contents' notes

好きなことについてのweblog. コメントはご気軽にどうぞ!

What is truly i-DOL??

例の記事の後編を公開しないまま4ヶ月半が過ぎようとしています。そんな事情を世界が待ってくれるはずもなく、コンプティークで連載されていたepisode.Le☆S☆Caは最終回を迎え、ナナシスのアプリ内でも数々のシナリオや新曲が公開されました。そして、先日2016/6/29にはTokyo 7th シスターズの2ndアルバムとなる『Are You Ready 7th-TYPES??』が発売されました。

ふたつのTV SPOT

アルバムの発売に際して、スペシャルTVスポットが6/26と7/3にTOKYO MXのTVCMとして放送されたのですが、2ndアルバムが赤盤と青盤に分かれているように、2タイプが用意されていました。

先週6/26に公開されたのがこちら。

youtu.beそして、7/3に公開されたのがこちら。

youtu.be

動画が2つあってわざわざ「TYPE A」と「TYPE B」と銘打ってある以上は、両方合わせたときに見えてくるものがあるのかな~、なんて思いながら見比べてみました。今回は、その感想をつらつらと書きます。

両者の対比で浮き彫りになる問い

明らかに映像の構成が対比になっていて、ふたつの「TYPE」の何が違うのか、ということが分かるようになっています。まず、同じ「アイドル」というルビを振りながらも、前者の2030年では「”偶像”を破壊した少女たちがいた」、後者の2034年では「”自分”を探した少女たちがいた」となっています。

そして、セブンスシスターズがメインになっているTYPE Aでは、こんなフレーズが出て来ます。

”This is the Answer”(これが答えだ)

「答えだ」ということは、問いがあるはずですが、この場合の問いとは何でしょうか。僕は、「アイドルとはなにか」という問いなのではないかと考えています。

では、TYPE Bではどうでしょう。

”This is the ING”(これは現在進行形なのだ)

「現在進行形」という言葉は1周年ムービーにも登場しましたし、何よりナナシスのキーワード「i-DOL n-EW g-ENERATION」の頭文字をとると「ing」になりますし、明らかにキーフレーズですよね。先日公開された茂木総監督へのインタビュー*1でも2034年のナナスタの音楽を表す言葉として「現在進行形」が出てきました。では、何が「現在進行形」なのでしょうか。実は、これも「アイドルとはなにか」という問いなのではないかと僕は考えました。

「アイドルとはなにか」

さて、「アイドルとはなにか」という問いは、ナナシスにとって「大きなテーマである」と茂木総監督が発言している*2くらい重要な意味を持つものなのですが、2030年と2034年では前提が少し異なります。

「アイドル=偶像」の世界

2030年の時点では国を挙げてエンタメが推進されており、職業としての「アイドル」(偶像)のイメージが世の中に蔓延していたでしょう。その上でセブンスの6人は「アイドルとはなにか」という問いに向き合うことになったと思います。そしてその結果、彼女たちはどうやら一つの「答え」を出したらしい。少なくとも今回の映像を見る限りはそう推測できます。

f:id:ichidai10:20160704030212j:plain

では、その「答え」とは何でしょうか。おそらく、この次のカットでニコルが発する言葉「偶像(アイドル)という常識を突破しろ」でしょう。

偶像を破壊する

そして、ここからは僕の推測に過ぎませんが、偶像という常識を突破した先に彼女たちが見出した結論こそが、「アイドルはアイドルじゃなくていい」*3というアイドルの否定だったのではないでしょうか。つまり、彼女たちは本当の「アイドル」を求め、偶像(”アイドル”)を破壊(否定)したわけです。

アイドルが定義されていない

では、2034年の777☆SISTERSはどうでしょうか。2034年の世界では、アイドル像を破壊したセブンスシスターズの解散によってアイドルに対する固定観念(アイドルってこういうものじゃん)がなくなっていると言われています。*4つまり、ちょっと数学っぽい言い方をすると、「アイドルが定義されていない」状態なわけです。

「ねぇ キミは何がしたい?」

そうした状況で「アイドルとはなにか」という問いに向き合うことは、「自分とはなにか」という問いと同じだと、茂木総監督が発言していました*5し、ムスビのエピソード2.5で支配人自らがそういった発言をしていました。

「自分とはなにか」

この問いに向き合って答えを出すことはきっと容易ではないです。たぶん、一時的に答えを出せたとしても、それで完結はしないと思います。だからこそ、この問いは「現在進行形」なわけで、そういう意味での”This is the ING”なのかな、と僕は考えています。

f:id:ichidai10:20160704034004j:plain

このカットの次にハルが発する言葉は「ねぇ キミは何がしたい?」でした。「自分とはなにか」という問いに他なりません。やはり、この問いが現在進行形なのだと思います。

両者に通ずるもの?

そんでもって、この「キミは何がしたい?」という言葉。エピソードの中で、コニーさんからハルへ、ハルからウメへと届けられていく言葉です。すなわち、これは七咲ニコルが発した言葉だと考えることが出来ます(おっと論理の飛躍だ。おっかしいな~、六咲と七咲は別人のはずなんだけどな~)。

つまり、セブンスシスターズも「キミは何がしたい?」という問いと向き合っていたと考えられるのではないでしょうか。本当の自分と向き合おうとしていたからこそ、結果として(本当の自分ではない)偶像を破壊したのだと思います。

ここまで考えて改めて思ったのが、ナナシスは「自分とどう向き合うか」を描こうとしているんだな、ということです*6。そして、ふと気づきましたが「i-DOL」という表現には「i」(私)が含まれているのかもしれないですね。

ひとりぼっち僕らの みんなの物語

最後に風呂敷を広げるようでなんですが、アイドルは一人で成り立つものではなく、仲間やファンがいます。自分だけでなく他人と向き合う側面もアイドルには*7確かにあって、それを示すのがナナシスのもう一つの大きなキーワード「絆」なのだろうな、と私は考えています。

「キミは何がしたい?」という問いに向き合って自分らしく生きるのはきっと素晴らしいことだと思います。でも、もしかしたら衝突や決裂が起きて傷つくかもしれません。自分のやりたいことが隣の人のやりたいことと一致するとは限らないからです。

そんな時、どうやって他人と共に生きるか(あるいは別々に生きるか)みたいな困難に対して、「現在進行形」のナナシスはどういう答えを出すんでしょうか。今のところは

「何度だって僕らは 傷ついてまた強くなる」(僕らは青空になる)というのが一応の答えなのでしょうか。

「アイドルとはなにか」「自分とはなにか」そして「絆とはなにか」という問いがどこに辿り着くのか非常に楽しみです。

 

P.S. 七咲ニコルは「アイドルはアイドルじゃなくていい」とは言いつつも、やっぱり「アイドルが好き」で「友達が好き」なんだろうな。むむ、アイドルも友達も好きな女の子がどこかにもう一人いたような…。

*1:

Tokyo 7th シスターズ「Are You Ready 7th-TYPES??」特集 (1/3) - 音楽ナタリー Power Push

*2:コンプティーク2016年3月号

*3:ナナシスのファンの間ではお馴染みのこのフレーズ。ロナのエピソード2.5を受けて、一体誰の言葉なのか、ということが一部で話題になっていました。

*4:『リスアニ! Vol.22.2』や『コンプティーク2016年3月号』でのインタビューで総監督自らそういった発言をしていました。

*5:これも『リスアニ! Vol.22.2』や『コンプティーク2016年3月号』のインタビュー

*6:例によってこれもコンプティーク2016年3月号のインタビューで総監督が発言している

*7:きっと人間全般に言えることですが

祝2周年!! ナナシス制作陣の心意気を振り返る【中編】

あとがき

ナナシス2周年を記念して勝手に特集記事や公式ツイートを振り返る記事の中編です。前編では1周年を迎えた2015年2月までを振り返りましたが、この記事では2015年3月から2015年9月までを振り返っています。

コンプティーク2016年3月号の総監督ロングインタビューを読んで、これまでのインタビューを改めて読み直したいな、と思ったのがきっかけの軽はずみな企画だったのですが…

この記事、長い。2015年の密度の高さを思い知らされました。前後編にするつもりが収まりきらず前中後編に…。果たして後編を書き上げるのはいつになるのか。下の目次から気になる部分だけ振り返るブックマーク的な何かだと思っていただければ幸いです。(前編はコチラ

コンプティーク4月号

ナナシスが初めてコンプティークで特集されました!*1内容としては、アプリの紹介2ページと777☆SISTERSのメンバー紹介4ページの計6ページでした。しかも、777☆SISTERSのメンバーひとりひとりに茂木総監督のコメント付きなのです。ハルの魅力やロナの物語のキーワードなどなど「これから」を期待させるコメントが多かったのですが、未だエピソードでは語られていない部分も多く、今読み返しても今後がますます楽しみになります。アマゾン等でまだ購入できるので気になった方はぜひ!

「Project-7th」はVer 2.0へ

1周年を祝った次の月にはこんな重大発表が。

「H-A-」から徐々に文字が増えていきやがて3つに分裂するという段階的なティザー告知には焦らされましたが、同時に楽しませてもらいました。公式のツイートを毎日楽しみにしていたのを覚えています。*2

総監督コメント

3月19日の発表に際しての総監督コメントがこちら。

 ナナシスでは単なるキャラソンとしてではなく、楽曲やユニットにテーマを込めて作られているのが特徴的だと思います。楽曲を聴いた今改めてテーマを振り返ると、なるほどな、と思わされるテーマです。*3

出演キャストによるスペシャルメッセージ

H-A-J-I-M-A-L-I-V-E-!!「t7s 1st Anniversary Live in Zepp Tokyo 15'→34'」の開催に先駆けて、公式サイトにて出演キャストの皆さんによるメッセージ動画が段階的に公開されていきました。該当ページはこちらです。

コンプティーク5月号別冊付録:Tokyo 7th Sisters OFFCIAL REPORT

4月号に引き続きナナシス特集*4、しかもこの号では84ページの別冊付録でした。*5

付録冊子の表紙はこのために描き下ろされたハル!

キービジュアルやゲーム内ジャケットイラスト等を振り返るビジュアルギャラリーやキャラクター紹介、『それゆけ!ナナスタ☆通信 コンプティーク出張版』、茂木総監督ロングインタビューなど盛りだくさんの内容で、何度読んでも読み応えのある付録でした。

ロングインタビューには茂木さんが「アイドルもの」を選んだ理由や、設定やビジュアルに意味を込めているという話、メディアミックスへの意気込み*6などが載っています。茂木総監督やナナシスの「作家性」、「作品性」について興味のある方はぜひ読んでみてください。

4月24日「t7s Re:Longing for summer」iTunesにて配信開始

3月に発表された通り、冬コミで販売された「t7s Longing for summer」が「Re:」がつくタイトルで配信されました。

 いつにもまして真剣な公式Twitter。好きです。

ドラマトラックを聴いて、あ、ハルって自分の部屋ではこんな感じなんだな、と新たな一面に嬉しくなったのを覚えています。

5月マチ★アソビ

 前年の10月に続いて5月にもナナシスがマチ★アソビに参加しました。こちらが電撃Appによるレポートです。ご覧ください。

dengekionline.com

5月20日1stフルアルバム「H-A-J-I-M-A-L-B-U-M-!!」発売

 ドラマトラック「UPDATING?? SISTERS!!」

パロディー満載のネタ回かと思いきや、記念すべき1stアルバムのドラマトラックにメッセージがないはずがなかった。メディアミックスが水面下で進行中だったこの時期に、仕事を「引き渡す」ことへの茂木さんの作り手としての葛藤と決意が込められているように思いました。「自分をアップデートする」という表現が出てくるのですが、僕はこの時期のキーワードだと思っています。

コンプティーク6月号ナナシス特集

ハル役篠田さんとムスビ役高田さんによるキャスト対談

おふたりがナナシスと出会ったオーディションの話やキャラクターの印象の話に始まり、最後は1stライブへ向けた読者のメッセージで締めくくられています。篠田さんが「その1日を1年でいちばん盛りあがって楽しんでください。」とおっしゃっているのですが、今思い返しても間違いなく2015年最高の思い出になりました。

LIVEに寄せる総監督の思い

茂木さんのライブに向けた意気込みも掲載されていました。「どんどん大きくなっていくナナシスに、作り手である自分も自分をアップデートして追いつかないといけないと感じました。」という言葉は1stアルバムのドラマトラックに通ずるものがあります。ここでもやはり「アップデート」が出てきます。

ライブ直前期

中川プロデューサーへのインタビュー

japan.cnet.com

1stライブ直前スペシャルインタビュー全4編

必読です。

キーマン・茂木総監督に聞く「ナナシス」──(1) | WebNewtype:茂木さん自身が影響を受けた1990年代の作品や、作品作りの姿勢について

キーマン・茂木総監督に聞く「ナナシス」──(2) | WebNewtypeスマホアプリというプラットフォームを選んだ理由やナナシスという作品のあり方について

キーマン・茂木総監督に聞く「ナナシス」──(3) | WebNewtype:ナナシスという物語について、ナナシスの「アイドル」観について

キーマン・茂木総監督に聞く「ナナシス」──(4) | WebNewtype:1stアルバム・1stライブについて

MKS氏によるカウントダウンイラスト

H-A-J-I-M-A-L-I-V-E-!!「t7s 1st Anniversary Live in Zepp Tokyo 15'→34'」

以前このブログにも書きましたが、人生で最高のライブでした。

UPDATING??

ここまで「アップデート」がキーワードだという風に言ってきましたが、ライブのOPムービーにもEDムービーにも「UPDATING??」というワードが入っています。*7ライブは単に作中の楽曲を歌って踊るだけでなく構成や演出も考え抜かれており、舞台上の総合芸術でした。まさに価値観をアップデートされたような思いでした…。ライブの総合監督として指揮を執った茂木さんもすごいですが、あれだけのステージはひとりでは作れなかったと思いますし、現に茂木さんによるライブパンフレットの挨拶ではスタッフ・キャストへ感謝が述べられていました。

メディアミックス展開始動「Project-7th Ver 3.0」へ

ハジマライブにて「Project-7th」がVer 3.0にUPDATEされ、メディアミックス展開が始動することが発表されました。(公式ページはこちら)

夏の両A面メジャーSingle発売、コンプティークでのノベライズ、4コマぱれっとでのコミカライズなどが発表され、本当に「アップデート」されたんだなと感じました。

コンプティーク7月号

ニコル・コニー役の水瀬いのりさんのスペシャルインタビューが掲載されています。作品の印象やコニーとニコルそれぞれの印象の話、思い入れのある楽曲やライブの感想など、内容盛りだくさんのインタビューです。

J-WAVE SPARKに茂木総監督がゲスト出演

『Star☆Glitter』や『Sparkle☆Time!!』の作詞作曲を担当したlivetuneのkzさんがパーソナリティを火曜担当ということで、6月16日深夜25時からのラジオ番組「SPARK」に茂木総監督がゲスト出演しました。*8特に印象に残っている話は、

茂木さんが制作の中身について、周囲の人から口出しされて折れそうになっていたときに『Star☆Glitter』のデモ(歌詞もついていた)がちょうど届いて、デモを聴いて2時間号泣し、次の日から作品の中身に関して大人の言うことを聞かなくなった。

という話です。原作者から他のクリエイターに託された作品が原作者を救う、って何だか素敵な話ですよね。

また、メディアミックスに際して「感覚の共有」に力を入れているという話も興味深かったです。

 

さて、力尽き始めたのでここからはとりあえずコメントはなしにして、インタビュー記事や特集の紹介を優先します…。

コンプティーク8月号

ライブレポート&キャストコメント

ライブの写真と、ライブを受けてのキャストの皆さんの感想が掲載されています。

茂木総監督コメント

ナナシス1stライブを終えてのコメントが掲載されています。今後のナナシスについて、「僕のなかでの最終目的というものは最初からたしかにあるものなので、それを形にしていきたいと思っています。」と堂々としたコメントをされていました。描きたいことがはっきりとしていて作品を作っていくという姿勢に本当に憧れます。

 「僕らは青空になる」楽曲公開に際しての総監督コメント

iTunes配信をきっかけとした中川プロデューサーへのインタビュー

【スマホ時代の音楽マーケティング】株式会社Donutsが仕掛ける『Tokyo 7th シスターズ』【前編】

【スマホ時代の音楽マーケティング】株式会社Donutsが仕掛ける『Tokyo 7th シスターズ』【後編】

コンプティーク9月号

サンボンリボンのキャスト座談会が掲載されました。

音楽ナタリー、クリエイターと茂木総監督の対談を掲載

natalie.mu

キャストインタビュー

1stライブの感想

webnewtype.com

1st Singleの魅力について

webnewtype.com

夏コミでの共同キャンペーン

夏コミではブースが隣接していた3つの作品による共同キャンペーンが行われました。*9

そして、こちらがそのコラボに関するインタビューです。世界観を混ぜる形でのコラボはやらないという、ナナシスのポリシーがはっきりと述べられています。

japan.cnet.com

BSフジ「ジャパコン・ワンダーランド」

9/7(月)24:25~25:20のBSフジ「ジャパコン・ワンダーランド」のミニコーナーでナナシスが紹介されました。

そこでの茂木総監督の発言です。

若さとか希望とか真剣な誠実さとか、そういったものに対して音楽が寄り添うような物語をやりたかった。なので、ちょうどアイドルがいいなという風に思ってやりました。10年後とか20年後に誰かが思い出してくれるようなものになってくれれば自分は満足ですね。

中編はここまでです。長い。

 

*1:公式告知ツイート:https://twitter.com/t7s_staff/status/575592034792173568

*2:3日前から公式HPで2周年に向けてのティザームービーが段階的に公開されていますが、果たして19日の夕方ごろ、どんな発表があるのか。楽しみですね。

*3:この発表の時期には777☆SISTERSの新曲『KILL☆ER☆TUNE☆R』が発表され、電撃感謝祭での先行プレイも開催されましたね。当時はまさか、この曲がライブであんなに化けるとは思ってもみませんでした…。

*4:以後毎号ナナシス特集ページがあります。ありがとうコンプティーク

*5:公式告知ツイート:https://twitter.com/t7s_staff/status/586468760669687809

*6:このときはまだコミカライズもノベライズも発表されていませんでした。

*7:ちなみに、OPムービーは「UPDATING?? The 2nd Manager!!」、EDムービーは「UPDATING?? Project-7th!!」です。これらの映像がエヴァっぽかったり世界設定を一気に放出したりしてすごかったって話は割愛します。

*8:番組ページ:今週のゲストは「Tokyo 7th シスターズ」の総監督 茂木伸太郎氏!

*9:『Tokyo 7th シスターズ』『ハッカドール』『消滅都市』によるタイトル共同キャンペーンが実現!! - 電撃App

2周年目前!! ナナシス制作陣の心意気を振り返る【前編】

はじめに

2016年2月19日にアプリ(iOS版)リリース2周年を迎えるナナシスこと『Tokyo 7th シスターズ』。今回はその制作陣やキャスト、クリエイターに関するインタビューや特集記事をまとめて、ナナシスを作っている人たちがどのような思いで作品に携わっているのか、2周年を機に一度振り返ってみたいと思います。

2014年下半期、総監督茂木伸太郎登場

初っ端から大本命、ナナシスはこの人抜きには語れないのではないでしょうか。「Project-7th」の原作・企画、そして現在も制作のほぼすべての面で指揮を執り、”総監督”としてナナシスに携わっている茂木伸太郎(もてぎ・しんたろう)氏。彼が表に出てきたのは2014年の下半期に入ってからでした。

夏コミの茂木さん

 ↑写真の最前列の七咲ニコルのコスプレイヤーさんの隣が茂木さんです。僕はあいにくこの夏コミでは茂木さんにはお会いすることが出来なかったので、この男性が総監督だなんて知りませんでした。当時はクレジットに名前があるだけで、公式で表だって名乗ったりはなかったように記憶しています。(記憶違いであれば訂正いただけるとありがたいです。)

TOKYO GAME SHOWに参戦

しました。こちらがその時の告知ツイート。

リニューアル後のマイページ画面やライブステージの紹介がありました。ニコ生でMCの方がライブステージを試遊した時に、当時まだCVが公開されていなかったマノンのボイスが聞けてしまうなど嬉しいハプニングがあったのを覚えています。

さらに、ここで初めてライバルユニット『4U』の存在が明らかになり、ちょうど番組のMCを担当していた山下まみさんが九条ウメ役を担当することも発表されました。また、10月のマチ★アソビにもナナシスが参加することが発表されました。

茂木さんが何を話したのかは、すみません…覚えていないです…。この時の発表内容の詳細はコチラ↓をどうぞ。

『ナナシス』でライバルキャラクターとなる3人のビジュアルが本邦初公開! 彼女たちのユニット名は“4U(フォーユー)”!!【TGS2014】 - 電撃App

マチ★アソビ

TGSでマチ★アソビへの参加が告知されていましたが、続報として、公式同人誌『ハジマリノヒノスコシマエ Ver 8.12』が販売されることと、リニューアル記念トークショーが行われることが発表されました。*1マチ★アソビトークショーの詳細は以下の記事をご覧ください。

dengekionline.com

公式同人誌『ハジマリノヒノスコシマエ Ver 8.12』

公式同人誌発表に伴うツイートメッセージ

公式同人誌の発表に際する茂木総監督のメッセージがこちら。*2

「ナナシスを次世代アイドルコンテンツとして本気で制作してきた心意気」が本当に詰まっているので、ナナシスを愛する人すべてに読んでほしいです…。現在販売されていないのが本当に残念です。いつか再販されることを切に願いますが、プロデューサーの中川さん曰く「"ビジネスとしての発表"にしたくなかった」*3とのことでした。2015年5月の1stライブでは販売がありましたが、今後どうなるのか気になるところです。*4

公式同人誌についての総監督インタビュー

app.famitsu.com

同人誌のタイトルの由来をはじめ、「Project-7th」がIPを目指している作品であることや、ナナシスにおけるメディアミックスの考え方など、このインタビューだけでもナナシスという作品のスタンスが垣間見えるかと思います。また、ゲーム内ではあまり言及されないセブンスシスターズの過去についても触れられているので必見です。

10月大型リニューアル

リニューアルに際しての開発陣へのインタビュー

夏コミで発表され、9月のTGSでも続報があった大型リニューアルが10月に実施されました。その際のプロデューサーの中川尚人さんや総監督の茂木さんへのインタビュー記事をご紹介します。

iOS「Tokyo 7th シスターズ」のリズムゲームが10月中旬に大幅リニューアル!触ってみての感想と開発陣へのインタビューをお届け|Gamer:リニューアルに至った経緯や、ライブステージの演出意図、以後の展開などについて触れられています。
【インタビュー】無課金で早1年…コンテンツの力が証明された『Tokyo 7thシスターズ』が、ついに大型アップデートを経て本格始動。開発会社・Donutsのキーマンたちに今後の展望を直撃 | Social Game Info:開発当初の話に始まり、制作に関するお話を見ることが出来ます。

「Project-7th」という企画について

総合エンターテインメントとしてIPを目指すプロジェクトとして立ち上がった「Project-7th」の第1弾である『Tokyo 7th シスターズ』をスマートフォンアプリという形態で発表した理由や、"公式同人誌"への言及など、プロジェクトのあり方についての貴重な話が伺える、中川プロデューサーと茂木総監督へのインタビュー記事です。

dengekionline.com

777☆SISTERSデビュー

ナナシス最大の目的である「次世代アイドル」をコンセプトとしたユニット『777☆SISTERS』が12月にデビューしました。777☆SISTERSの位置づけについては1年後のインタビューで茂木総監督が語っています*5

冬コミ出展

冬コミではCD「t7s Longing for summer」が発売。また、公式同人誌「ハジマリノヒノスコシマエ Ver 8.12」がマチ★アソビに引き続き販売されました。

「t7s Longing for summer」に関する総監督コメント

CDの発表に際して、総監督からコメントがありました。

ナナシス1周年

1周年記念イラストコンテスト

ナナシス1周年を記念してイラストコンテストが開催されました。こちらがその結果です。2周年記念のイラストコンテストも開催されるようなので皆さん応募してみてはいかがでしょうか!

dengekionline.com

↓こちらはキャストの3人と茂木総監督によるイラストコンテストの振り返り座談会です。エピソードやキャラクターの制作秘話もちらほら…。

dengekionline.com

1周年記念総監督コメント

1周年という節目での総監督コメントがこちら。

中川プロデューサーからのメッセージがこちら。

お二方のメッセージにファンとしても気持ちが引き締まる思いでした。余談ですが、電撃オンラインさんのナナシス1周年記念ケーキも素敵なプレゼントでした。2周年のお祝いも間近ですね。

さて、ここまでで1周年の時点まで振り返ってきましたが、切りもよいのでこの辺で一度締めたいと思います。続く2015年は、記念すべき1stライブやメディアミックス展開の始動など、「Project-7th」にとってのバージョンアップを迎える年となります。注目度も増し、特集も多くなるのできちんとまとめられるか不安ですが、振り返りのきっかけになれば幸いです。

*1:当時の発表詳細はこちらの記事をご覧ください:『ナナシス』の公式同人誌がマチアソビで販売決定! キャラデザ・MKSさんの描き下ろしイラストやライバルユニット“4U”の楽曲も公開 - 電撃App

*2:茂木さんの追加コメント

*3:『Tokyo 7th シスターズ』のアニメ化もあり得る? 開発者が描くゲーム以外の展開とは - 電撃App:こちらの記事での発言です。

*4:2016/04/28追記:2016年5月1日に東京ビックサイトで行われるCharacter1にてナナシスがこの公式同人誌を再販することが発表されました。

*5:「Tokyo 7th シスターズ」春日部ハル役・篠田みなみ&天堂寺ムスビ役・高田憂希&茂木伸太郎総監督スペシャル鼎談!|リスアニ!WEB:1ページ目下部