2015年5月31日、Tokyo 7th シスターズ の初のライブイベント「~H-A-J-I-M-A-L-I-V-E-‼~t7s 1st Anniversary Live in Zepp Tokyo 15'→34'」に行ってきました。
「最高のライブだった!!」ってよく聞きますが、僕の人生で本当に最高のステージでした。ライブ後数日たった今でも余韻が残っていて、こんな経験は初めてで、自分でも驚いています。それほどまでに心に響くステージでした。
(ライブレポートというより備忘録です。注釈を含め約13,000文字あります。こんなのワールドワイドウェブで公開してんじゃねーよ、ってくらい感情まる出しな文章も多いです。何卒ご理解、ご容赦ください。)
ハジマリの少し前
開演前、茂木総監督のインタビュー*1を読み返しながら期待に胸を膨らませていると、ゲームでおなじみのBGMが聞こえてきて、これから始まるであろう輝かしいステージに思いを馳せずにはいられませんでした。
そしてBGMが止み、いよいよ…!
いきなり楽曲で始まるかと思いきや、まずはスリーセブン初代支配人(not 野原ひろし)からのありがたいお言葉が!開演に先立つ諸注意に加えて、観客である支配人もステージを作り上げる一員なのだということを再確認させてくれました。あと、しっかり僕たちを煽ってくれましたw
OPムービー(15'→34')
続くはOPムービー。*2
エヴァっぽい画面*3に例のインタビュー*4を思い出してニヤッとしました。また、これまで不明だったTokyo-7th以外の都市名や2034年時点での歴史などの設定が明かされて(切り替わりが早かったので覚えていないです。福岡区とか琉球区とかあったような)、これまでの世界観は本当に氷山の一角でしかなかったんだ!とワクワクが止まりませんでした。そして、これまでのエピソード名がどわーっと切り替わって一気に表示されていくのをみながら「そうか、このライブも物語の延長なんだな…!」なんて思っていると、2015.5.31 から2034にカウントアップしていくというニクい演出が…!!数字が2034に近づくにつれ、会場が一気に昂揚感で満たされていくのを肌で感じました。いよいよ、始まり。
開幕
OPムービー後には舞台裏で'777☆SISTERS'の面々が円陣を組んでいる様子がスクリーンに映し出され…「ナナシスーファイトー!」「オー!」の掛け声が。
それから少し長めの間。
しかしそれは冗長なものではなく、'彼女たち'がステージへ移動していることをリアルに感じさせてくれる、とても幸福な時間でした。
分かっていたはずなのに、ライブ前に何回も聴いたはずなのに。
初めて生で聴く
ナナシスの歌に、歌詞に、そして目の前の輝きに感極まって泣きました。というか、イントロで皆の姿が見えた時点でもう泣きそうだったんだけれども(笑)
僕は今
ナナシスの世界にいるんだ…ありがとう、という気持ちで胸がいっぱいになりました。サビのところの腕振りは一緒にやってて楽しかったなあ…。
「てめーら!元気ですかーーーー!!セブンスライブはっじまるよーーーーー!! 」の声が。*5
わー!間髪入れずセブンスの曲やるのか!と驚いたけど、イントロを聞いた瞬間にもっと驚いた。
『Sparkle☆Time‼︎』やないかーい!!
すかさず両手を掲げた。なんたって「CLAP! CLAP! CLAP! 」ですからねっ!(笑)
狭くてクラップやりづらかったんですけど、一体感を味わうのにはもってこいだったのかも(プラス思考)
さてさて、Project-7th Ver 2.0のライブの開幕を飾るにふさわしい2曲の後は、コニーさん(あれ…ニコル?)と777☆SISTERSの自己紹介。
「ようこそ!とうきょうせぶんすしすたーず、ふぁーすとあにばーさりーらいぶ、いんぜっぷとーきょー、とぅーさうざんどふぃふてぃーん、とぅー、さーてぃふぉー、はじま、らいぶへー!」(ちゃんとは覚えてないけどこんな感じだった。はじま、らいぶへー!のところの手振りが好きです。)
ついに始まったんだな…という気分に浸りながら、衣装を着た皆を眺めていました。
自己紹介の時にキャラの口癖とか名台詞をひとりで言うだけじゃなく、ちゃんと他のキャラと会話をしていて、ナナスタシスターズがそこにいるんだな、っていうのがより感じられました。
コニーさんにムスビとスースがツッコミを入れたり、晴海三姉妹(実話)だったり、スイちゃんだったり。ノノヒメの「てやんでーい!!!」。もうね、てやんでいっの使いどころ間違ってるってツッコミ入れる気すらなくなる楽しい時間だった。「ウスタだよー!」とか「ハルですよー!」が聞けたのも嬉しかった。
というか全部嬉しかった(支配人並感)
ユニット曲
NI+CORA
自己紹介後の暗転からスポットライトが2人の人影を照らし…おなじみの「二・コ・ラ」から始まるあの曲。『オ・モ・イ アプローチ』
ふたりの魅力的な歌声もさることながら、シンメトリカルな振り付けはまさに「背
中合わせのハイヒール」といった感じで、表情からは緊張も伝わってきましたが、初めてのライブとして上出来以上の出来でした。素敵だった。
歌が終わるとMC。2人の「NI+CORAです!」のときのポーズ、イラストで見たことある〜!!!って興奮しました。
ユニット1発目ということもあって、高田さんが「ドチャクソ緊張したー!!!」と叫んだのがとても耳に残っています。ドチャクソとか使うんだなw
再現度の高い衣装に観客からはもちろん「まわってー!」の声が。
まずは、スース役の大西さんが壇上で回って、「私可愛いー?」と投げかける。
もちろん「かわいいー!」の声。あまりに観客の反応が素直なもんだから「みんな従順だねw」と大西さん。
高田さんは自分が回ると客席がわー!っと盛り上がるのが楽しくて、何回か回ってました(笑)
いきなり座って休憩したり水を飲んだりする大西さんの適当さ(褒めてる)と振り回されつつも
臨機応変に対応して初めての経験を一つ一つ楽しんでいる高田さんの初々しさがテンポのよい自由な
トークを繰り広げていて、みていて楽しかったです。
そしてガールズ
トークといえばあの曲!というか、そのまんまですね。例の手振りの確認をして、いざ!『Girls
Talk‼︎』
ドチャクソ楽しかったー!!!
「サン、ハイ、ハイハイハイ」とか「なになに~?」とかの掛け声はもちろん、間奏での客席あおりも相まって楽しさの詰まった「ジョシ」な曲でした!
SiSH
NI+CORAの次のユニットはSiSH。 『AOZORA TRAIN』で3人が入れ替わりながら歌っていて、それぞれの歌声の違いを楽しめました。音源に生歌を乗せる方式ではあったのですが、スミレ(清水さん)の歌声が頼もしく、シズカ嬢(今井さん)の歌声は優しくて、スイ(道井さん)の歌声は柔らかい。それでいて、3人とも透き通った歌声でした。
*6
『AOZORA TRAIN』のあとはユニットでのMC。「SiSHです」って言いながら右手を上に挙げて内から外にクイックイッてやってたんですが、そのポーズが個人的にグッときましたです。
トークは道井さんと今井さん(!?)がガチ支配人であるという話に始まり、支配人あるある
トーク、そして支配人の男女比の話へ。女の子支配人もたくさんいたので3人とも喜んでいました。もちろん男の子支配人も来てくれて嬉しい、女の子支配人のお願いを聞いてあげてくださいね!ということで、『お願い☆My boy』。
『AOZORA TRAIN』よりもテンポが速い分、さっきより会場がノリノリでした。特にサビで会場全体のペンライトやら人体やらが上下に揺れてリズムをとっているあの一体感はすごかったなあ。
ライバルユニット:ガールズバンド 『4U』
SiSHが歌い終わると、4Uの””2人””が乱入。
今日は1人いないじゃんとSiSHにツッコまれて、
「クビにしました」
と一蹴するエモコ(吉岡さん)。まゆしぃこと吉岡さんの決め顔を見て、周りの女性支配人が「かわいい~!」と声を漏らしていました。
「エモちゃ~ん…。そんなこと言ったらウメちゃんが怒っちゃうよ~」
とヒナ(長縄さん)。
長縄さんの声を聞いて、
周りの女性支配人が(以下略)*7
そんなこんなで、九条ウメ(山下さん)不在の4U。どうするのかと思いきや、なんとハル(篠田さん)が4Uの助っ人に!!
「すっごくいい曲だったから1回歌ってみたかったんだよね~」というハルにSiSHの3人も同意してくれて、演奏へ。
1曲目は『ワタシ・愛・forU!!』。楽器は演奏の振りではあったけど、ロックバンドの雰囲気は十分に出ていました。(個人的にはクラップがもっとそろうとよかったかなと思いますが、1stライブですしこれからに期待です…!)
ウメ不在だと、あの場だけは『ワタシ・愛・forUME!!』に思えてきたんだけれども深読みしすぎですね(笑)
さて、1曲目が終わり、3人のMC。お互いの第一印象を聞き合うことに。(緊張のせいか、篠田さんが第一印象のことを変な風に言っていて、まゆしぃが「ファーストインプレッション的なことですか?」って確認してたのが面白かった。)
それと、長縄さんが「ドラム本当は叩けないんですけど…叩くふりだけは一生懸命練習しました」と言っていて、周りの女性支配人が(以下略)
この辺から少し記憶が曖昧なんですが、みんなもっと仲良くなりたいからご飯食べに行きたい→クレープ食べたい→クレープといえば…
という感じで『Hello...my friend』へ。
メインボーカルが不在で、エモコとヒナが主旋律を歌うというのはなかなかいい機会だったのかもしれないですね。もちろん、2ndライブにはウメ役の山下さんにも来てほしいですが!!
特にラストのエモコのソロはウメへのメッセージにも聞こえて、"ウメがこの場にいない"ということにも意味があると思えてしまう、ニクい演出でした。エモコはウメがいないところではウメ大好き星人ですよ、きっと。
幕間
さて、4Uのライブが終わった後は、幕間アニメーション紙芝居「幕間ナナスタ劇場「復活のBBQ」の巻」。
*8
近未来では廃れてしまった「BBQ」が何の略かを考えて、実際に思い思いの「BBQ」をやってみようというお話で、ナナスタシスターズたちの日常が垣間見れて面白かったです。割と尺が長かったので立ちっぱなしの状態ではきつかったですし、せっかくのライブだしメモリアルな特別な意味のこもったエピソードにして欲しくもあったのですが、それだと休憩になりませんもんね…。
ライブ再開、再びユニット曲
アニメーションで癒されつつも肉体的疲労を感じていた矢先に登場したのが、晴海三姉妹のユニット、
サンボンリボン。疲れは吹き飛んだ!
『Clover×Clover』と『たいくつりぼん』は2曲続けて歌われました。
『Clover×Clover』は「くっく、くろーばー」のあとの手拍子の振り付けと、Aメロのときのステップが可愛らしかったです。特にしぃちゃん(桑原さん)のステップがちょっとぎこちなかったのも、かえって好印象でした。桑原さんがダンスが初めてだったのかもしれないですが、しぃちゃんは(少なくともデビュー直後は)ダンスをノリノリで踊ったりしないはずですもんね。
『たいくつりぼん』は
リズムゲームでは譜面も簡単で間延びする曲なので名前の通り少し退屈な印象があったのですが(←失礼)、ライブでのかわいい振り付けで印象が変わりました。観ていて飽きなかったです!イントロで腕を小さく回しながら横移動する振付けが愛らしくてたまらなかったです。
立ち位置が悪く、振付けを全部は見られなかったのですが、「心のどこかにいつも、小さな女の子」というテーマに合った振り付けだったのかもしれないですね。早くライブ映像を見直したいです。
歌の後は、
サンボンリボンによるMC。サワラ役の中村さんが「台本ないんですよ!」って言っていたけど、カジカ役の高井さんが支配人にどんな話題がいいかアンケートをとろう、ということで3つの選択肢を提示。(あれ、台本…?)
3つ目の「
サンボンリボンのこれからの展開」を話すことになったのですが、
客席の支配人からは「バスツアー!!」や「サンボンラジオ!!」などの案が出ました。完全にフリー
トーク状態ではあったのですが、3人の身長差や雰囲気が晴海三姉妹とリンクしているおかげで、演者がキャラのイメージを崩すということがなかったのがすごかったです。3人の「晴海三姉妹らしさ」を買っての台本なしフリー
トークだったのかもしれませんね。
ライバルユニット:カリスマ双子ユニット歌手『KARAKURI』
ステージをちょっとだけ貸してくれないか、と何気にきちんと断りをいれるのは、ナナスタシスターズを本物のシスターズとして認めているからなのか。
*9
というわけで、
サンボンリボンは変な決め台詞(覚えていない)と共に去っていきました。
そして流れ出す『B.A.A.B.』。
正直なところ、KARAKURIにはそんなに思い入れがなかったのだけれど、秋奈さんの衣装や髪色の再現度の高さがすごかったです。雰囲気で持っていかれました。歌声ももちろんすごかったのですが、バックダンサーを引き連れていることによってさらに
カリスマ感が出ていて、ナナスタシスターズとも4Uとも違うステージでした。きっとヒトフタちゃんの普通の女の子としての一面を知ったら、今回のステージはまた違った風にみえるのでしょうね。今後のエピソードにも期待です。
締めはお決まりのセリフ。「シー・ユー・
ネクスト・バイ♪」
サビの「とどけぷりーずむ、りずむ、はじける~」からの会場の一体感。『お願い☆My Boy』のときもそうだったけど、大勢で同じリズムで体を揺らすのって、超楽しい。あれはオールスタンディングの長所かも知れないですね。
『PRIZM♪RIZM』の後は、WICH NUMBER 4の自己紹介。
水の魔女ROna、
炎の魔女HAL、光の魔女HI-ME、森の魔女100Kaそれぞれが決めポーズ付きで自己紹介。これ日曜朝に見たことあるやつだな!?
するとここで、ヒメ役の中島唯さんから「アイドルといえば何だと思う?」という話題が。
中島さんが一度袖に引っこんで戻ってきたかと思うと、その手にはなんとt7s公式ペンライトが!!
ペンライトをやってみたいことがあるということで、ペンライトを使った「ヒメ」コール!会場がノノヒメのイメージカラーのオレンジに。
お次は、篠田みなみさん。
ナナシスカラーが何色か知ってますか?という声に会場が
パステルブルーに染まりました。そして「
ナナシス!」コールをやってみることに。意識したことなかったけど、
ナナシスカラーって水色なんですね。夏空の色なんでしょうか。
そして、最後は
加隈亜衣さんがペンライトで薄いピンク色の明かりを灯し、「これは何色でしょう?」と客席に尋ねると一斉に「さくら色ー!!」という返事が。
WICTCH NUMBER 4でさくら色といえば、もちろん『SAKURA』。
さっきとは打って変わって切ない歌になって、スクリーンに映し出されたキャストも真剣な表情。やはり、楽しいだけがライブじゃないなあと。
1番と2番でソロパートを歌う人が変わるのですが、4人の立ち位置も入れ替わっていて予想通りで少し嬉しかったです。
『SAKURA』ってCDでは落ちサビでクラップが入るんですけど、そんなに聴き込んでいる人がいなかったのか、パーンっていう俗にいう「咲クラ」が多くて、個人的には残念でした。(「咲クラ」と「サクラ」が似てるのが悔しい(笑))
自己紹介の時間でした。
若王子ルイ役の川崎
芽衣子さんの「子猫ちゃん」に女性支配人たちが大興奮。
黄色い
サイリウムも相まってまさに「黄色い声援」でしたw
「男の子の子猫ちゃんたち」も負けずと盛り上がってましたね。
遊佐メモル役の
辻あゆみさんは野太い咳払いでしっかり役作りをしたあとに、かわいいメモルで自己紹介。さらにあの伝説のメモルンに貢ぐソング
*10が生で聴けたのはよかったなあw
御園尾マナ役の
前田玲奈さんがやってみたかったことがあるということで、何かと思ったら「私が『てめーら!ごきげんよ~う』と言うので皆さんも『ごきげんよ~う』と爽やかに返してくださいね」という謎のコール&レスポンス。会場中に優しい「ごきげんよーう」が響いたのがなんかシュールでした(笑)
寿クルト役の
黒瀬ゆうこさんは元気よく壇上に駆け上がって「やっほー!クルトだぞー!」と挨拶。とにかく可愛らしい印象で。「緑を振ってくれてありがとう!」とのことでした。
閣下こと羽生田ミトを演じる
渕上舞さんは、居眠りのマネをして「瞑想していただけだ」とか言ってカッコつけるいかにもミトらしいセリフを披露。それを戸惑いながら叱るニコルも面白かった。少し台本チックなところはあったけれども、ニコルとミトってどんな風に会話するんだろうと思っていたので、今後がますます楽しみになりました。
七咲ニコルの自己紹介は飛ばして
(最初にやったからね)、ニコル役の水瀬さんからサプライズが!
渕上舞さんはライブの3日前、5月28日が誕生日ということで会場全員でバースデーソングを歌いました。
*11「どのタイミングに入れるか茂木さんと考えました…。」と水瀬さん。「茂木さん」という名前を聞くだけで嬉しくなる僕、落ち着け。
そろそろ、記憶力が限界なので、公式ライブレポートを参照しながら記憶を補完していきます。まずはこちらのレポート
*12のこの箇所です。
水瀬さんが
777☆SISTERSのメンバーを招き入れると、道井遥さん(神城スイ役)が「支配人さん、今日は本当にどうもありがとう」、
清水彩香さん (臼田スミレ役)が「わたしたち、次の曲もココロを込めて歌います」と披露された「Cocoro Magical」では
パステルカラーの大きなバルーンがいくつも投下された。
(正しくは道井”悠”(みちいはるか)さんですが…)
道井さんのライブ前の心境を少し知っていたので*13、「ありがとう」の言葉だけで胸に来るものがありました。
『Cocoro Magical』のバルーンはゲーム中のライブステージのムービーでみんなが飛び跳ねてる感じが出ていてよかったです。ステージの側にバルーンをがいったせいで少し踊りにくそうだったのが残念ではありました。
何はともあれ、『Cocoro Magical』はリズムゲームのときから大好きな曲だったので、生で聴けてよかったです。この曲もクラップ、綺麗に入れてみたいなあ。
バルーンに気をとられてステージを観るのが疎かになってしまったので映像化が楽しみでもあります…(笑)
『Cocoro Magical』のあとのMCでは、次曲に臨む前のお願い。
事前に告知されていた「2034」の指かな?と思っていましたが、そうではありませんでした。
「どうやって どうやって どうやって 叶えよう」の部分を、
777☆SISTERSと客席の支配人で2回繰り返すというもので、交互に歌う演出はなるほどライブだからできることだな、と感心しました。(あ、この説明をするときの清水さんの歌声がとても素敵でしたね!)
何度か練習をして、いざ『KILL☆ER☆TUNE☆R』。
みんなが縦のフォーメーションになって
「ワン!、ツー!、スリー!」
「フォー!、ファイブ!、シックス!」
「セブン!、エイト!、ナイン!」
「テン!、イレブン!、トゥエルブ!」
と叫びながら順に広がっていくのが見えたのですが、いいですね、あれ!!
*14
そして「とぅー、さうざん、さーてぃー、ふぉー!」を叫ぶのも楽しい。
わかってはいたけどこんなに高まるもんなのか…!
詞が、いいんですよね。ライブ前に詞を熟読したのは
ナナシスが初めてでした。
『KILL☆ER☆TUNE☆R』の詞が好きだったということもあり、例の掛け合いのパートの演出はそれだけでも嬉しかったです。まるでアイドルとファンがライブ会場で気持ちを届け合うかのようだったので。
さて、「どうやって 叶えよう」の後の歌詞は本来「どんなって こんなって キミの夢 聞かせてよ」なのですが、繰り返した後の歌詞は
「どんなって こんなって キミの夢 ”叶えよう”」
になっていました。
(ストリーミング視聴で確認したところ”叶えよう”ではなく、”叶うだろう”でした…。正確に覚えていなくてちょっと悔しいですが、感動的な瞬間だったことに変わりはありません。)
てっきり、しぃちゃんの可愛い声で「きーかせてよっ」が来るとばかり思っていたので、本当に不意打ちでした。
敢えて歌詞を変えるのって、「一瞬」を本当に大切にしているからこその、ライブならではの演出だと思います。あの距離で演者とファンが一緒にいて、会場が一体になっていたからこそ、「聞かせてよ」ではなく「叶えよう」というもっと強いメッセージが届けられたんだと思います。あのときは本当に心が震えました。あの場にいたどれくらいの人が歌詞の違いに気が付いたかは分かりませんが、聞き逃したという方がいらっしゃったらぜひライブ映像ストリーミング視聴で確認してほしいです。
ただ、手違いがあって「どうやって どうやって どうやって 叶えよう」を繰り返すのを客席が先走ってしまって、歌と被ってしまったんですよね。
僕もその一人でした。あのとき、本当はなんて歌っていたんだろう…。
*15
EDムービー(34'→15') Project-7thはVer 3.0へ
『KILL☆ER☆TUNE☆R』が終わり、777☆SISTERSが感謝の言葉共に退場すると、OPと似たED映像が始まりました。*16
ただ、OPと違って、2034から2015に日付と時刻が巻き戻っていくんですね。まるで、2034年の世界からこちらの世界に戻っているような。
そして、アップデート完了!といったような英文が現れたかと思いきや画面には『Project-7th Ver 2.0』の文字が。0の数字が揺らいで徐々に増えていき…
ドーン!!と『Project-7th Ver 3.0』の文字が。
数字が揺らいでいる間ずっと、おおおおおお!?と叫んでいましたが。
『Ver 3.0』を見たときはもっと叫んでました(笑)
すかさず『特報』の文字。
777☆SISTERSの両A面シングルが7月29日に発売されること。*17
そして、ノベライズ&コミカライズが決定したこと。
さらに、夏コミ参加が決定したことが知らされました。
『特報』、『特報②』、『特報③』と3連続でくるとは思っておらず、叫びっぱなしでした。
コミカライズは物販の袋で知っていたので驚きはしませんでしたが、夏にCD発売と夏コミだなんて、まさに『Longing for summer』じゃないか、と。夏が待ち遠しいです。
『Star☆Glitter』(キャラクターではなくキャストとして)
特報の後、舞台の上に”ライブTシャツを来た”キャストの皆さんが。
ラストはもちろんあの曲。
わかってるけどね。あんな話を聞かされたらなあ。
「最後の曲のタイトルを日本語に訳すと『星の瞬き』です。瞬きは一瞬です。そしてナナシスのテーマも“輝ける一瞬”です。この一瞬を、皆さんと一緒にこの歌のタイトルを呼ぶ一瞬を、私たちは絶対に忘れません!」
*18
水瀬いのりさんからこの言葉を聞いたとき、公式同人誌の「ハジマリノヒノスコシマエ Ver 8.12」に書かれていたProject-7th総監督茂木伸太郎さんの言葉を思い出さずにはいられませんでした。
『拙く未成熟で輝かしいものの一瞬を切り取りたい』という想いから始まった。
『涙を隠しながら誰かを応援する物語』
『自分以外の誰かと向き合い、対象が自分の人生と関係のない他人であることを知りつつ、それでも胸を張って応援しようとする話』
それが、ナナシスなんです。
すべての始まりの歌『Star☆Glitter』をラストにもってくるということ。
それは、メディアミックス展開を目前にして「ナナシスらしさ」をはっきりと示す茂木総監督の意思表示だったのではないでしょうか。
しかも、もうこの時のキャストはキャラクターとしてではなく、それぞれが本人としてそこに立っていたはずです。*19だから、それまでは台本の流れがあったかもしれないけれど、(悪い言い方をすると)テーマに縛られていたかもしれないけれど、最後はひとりひとりがそれぞれの想いを込めて『Star☆Glitter』を歌ったんだと思います。もちろん、僕ら観客も含めて。
OPからEDの間は、ナナシスの世界で”アイドル”を演じていた彼女たちですが、『Star☆Glitter』を歌っていた彼女たちもまた、輝きを放つ”アイドル”だったはずです。
ひいては、『Star☆Glitter』を合唱していた会場全体が”アイドル”だったのかもしれません。
そして、閉幕
歌い終わった後、キャストからのマイクを通さない正真正銘の「ありがとうございました」。流れるのはおなじみのエピローグのBGM。*20
そして、彼女たちの退場。全力でありがとうを叫びました。
なんかもうステージの方よく見えなかったけど。本当はみんなを見たかったけど、ただただありがとうを言い続けました。
さらに、退場後。
ステージから降りて舞台裏から出てくる彼女たちの姿をスクリーンで映してくれたのはよかったです。ステージを終えて達成感に満ちた表情をしている皆さんをみて、こちらも嬉しくなりました。
彼女たちは’アイドル’としてステージに立っていたけど、大前提として、泣いて笑う人間でもあるんだと感じました。
ナナシスはそういった女の子の『変身』というのも意識しているそうで、
スペシャルレッスンをする前後で『変身』させるようにしているらしいのですが
*21、そういった
ナナシスのテーマも盛り込まれた粋な演出だと思いました。
以上、思ったこと感じたことをそのまま垂れ流しにしてライブの流れに沿って書き連ねました。
ライブを終えて
そして、最後に全体を通して想ったことをいくつか。
僕は今回、
ナナシスのライブに参加するにあたって、これまでの「ありがとう」を届けようと思っていました。ライブでは精一杯の「ありがとう」を届けたつもりだったんですが、帰りの電車でライブのことを思い返すほどに「ありがとう」が溢れ出してきて、とても幸せな気持ちになりました。
ナナシスにはいくつか「キミ(君)」に呼びかける歌があるんです。
確かに「キミ」と呼びかける歌詞は世の中でありふれていて陳腐に聞こえることもあるかもしれません。
だけど、あの場所には確かに「キミ」と「ボク」がいました。
この世界に
何かが欠けても
僕らはこの場所でまた一つになれるんだ
「キミ」と「ボク」が一緒にいるライブという場所だからこそ、「心」を、「ありがとう」を、届け合えたのだと思います。
僕は
ナナシスのこととなると産みの親である茂木さんすごいとばかり言ってしまうのですが、茂木さんの「やりたいこと」を個人制作じゃなくて「音楽と舞台」という形で表現するということは、スタッフとキャストの力なしには絶対に成し得なかったことだと思います。
茂木さんから生まれた「
ナナシス」は、もはや茂木さんひとりのものではなくて、「
ナナシス」を知った色んな人の心に触れて、色んな人の心の中で育って、茂木さんの中に帰って行って、また色んな人の心に触れて…そうやって「
ナナシス」が成長していくんだと、そう実感できたライブでした。(たくさんのスタッフ、キャストに想いを伝えられるってやっぱり茂木さんすげえ、と思いますが。)
今回のライブは、ただ歌って踊るだけではない、今の「
ナナシスらしさ」が詰め込まれた素敵な作品だったと思います。しかし、ナナスタシスターズがそうであるように、
ナナシスというコンテンツももまた成長途中です。
『拙く未成熟で輝かしいものの一瞬』を描く
ナナシスからこれからも目が離せません。