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「UPDATING⁇SISTERS!!」に添えて

Tokyo 7th シスターズ 1st フルアルバム「H-A-J-I-M-A-L-B-U-M-!!」のドラマトラック「UPDATING⁇SISTERS!!」について感想を。

www.donuts.ne.jp

 
発売して間もないので内容についてはあまり触れませんが、CDドラマとしてシスターズの会話を聞けたことが何より嬉しかったですし、個人的にはパロディも笑えました。
ただ、全体として見たときに「あれ?ナナシスってこんなだったっけ…」という違和感がありました。Twitterなどでも、期待していたのと違ったという意見が散見されました。「ナナシスらしくない」というその違和感はきっと間違いではありません。むしろ、そこがミソなのではないでしょうか。

 株式会社Donutsのホームページで見ることのできる茂木総監督へのインタビュー動画の最後の方(9:00~)で触れられていますが、

「今後大きな規模でコンテンツを展開し関係者が増えていく中で『ナナシスらしさ』を薄れさせることなくどう広げていくか」というのが総監督の個人的な命題になっているようです。

参考動画:【Donuts】業界の常識を打ち破る「Tokyo 7th シスターズ」とは?

 

また、今月10日に発売されたコンプティーク6月号での茂木総監督のコメント

どんどん大きくなっていくナナシスに、作り手である自分も自分をアップデートして追いつかないといけないと感じました。頑張ります。

からも意気込み、というか、産みの親としての意地が見受けられます。

 

最後までお聞きになった方はわかると思いますが、茂木総監督は今回のドラマCDで上に挙げたような意気込みを伝えようとしていたのではないでしょうか。

 「ナナシスらしさ」を諦めずにコンテンツを大きくしていくんだ、という決意を表明したいなら「ナナシスらしさ」全開のドラマトラックにすればよかったやんけと思わなくもないですが…。案外、「らしさ」よりも「らしくなさ」の方が分かり易かったりするので、「らしくなさ」を否定するという手段を使ったのかもしれませんね。

 今回は、茂木総監督のことが好きということもあり、かなりポジティブに捉えてみました。「ナナシスらしさ」なんて言葉を散々使っておきながら、実はよくわかってないなあなんて改めて考えた一日でした。

 P.S. ノノヒメが活き活きしていた

 

(5/21 追記)

個人的には、「らしさ」というものは「何をやるか」よりも「どんなやり方を選ぶか」なのではないか、なんて考えたりしています。何か物事を行うときにたくさんのやり方があるにも関わらず、ある傾向に偏った方法を選んでしまう。そんなどうしようもなさが「らしさ」なのかなと。

そして、「らしさ」だってアップデートしていくことは出来るはずです。それまでやっていなかった事柄に対して、しっくりくるやり方があるかもしれません。

今後、メディアミックス展開を行う中で「ナナシスらしさ」を見失わずに新たなジャンルに挑戦していくのは大変なことですが、ファンの側からも「ナナシスらしさ」を提示していくことで少しでもその挑戦をサポート出来ればいいなと考えています。

 今回のアルバムでどこがよかったのか、どこが悪かったのか、しっかり声を届けることが「ナナシスらしさ」を見失わないための道標になることを願いつつ、一旦筆を置こうと思います。ここまで読んでくださりありがとうございました。